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2021年03月11日
90年代の亡霊
シン・エヴァンゲリオンを見に行く前にAmazon primeの劇場版を復習してます。
1995年当時はちょこっと見ただけでハマってはいなかったけど、数年後にパチンコCRエヴァンゲリオンきっかけでハマりました。
合ってるのかわからないけど、久しぶりに見てとても90年代的だなと思いました。
ストーリー、シュチュエーション、キャラクターがね、シュールでネガティブさの表現の仕方などが。
90年代という括りで話し始めると、何が90年代なのかというとこになるんですが、
1990年ボクは高校1年。
中学は80年代、高校から90年代という年代の変わり目が思春期の多感な時期だった。
もちろん年代が変わっただけでいきなり何かが変わったわけではないけど、カルチャー的なものの変革が始まったのは確かにその辺りだったから大きな括りにされてるかもしれません。
よく引き合いに出されるのがロック。
ちょうどオルタナティブというジャンルが出てきて、それまでの産業ロックと呼ばれた音楽や過剰なファッションを否定して、ロック本来のパッションやストリートが本質であることが支持されてました。
今となっては何が正しいかなんて無いと思うけど、その頃は確かにどんどんスケールの大きな曲がヒットしてテクニック思考になっていき、長髪に高級スーツみたいなファッションには違和感がありました。
そこに起こったオルタナティブ革命。
レコード会社が作り上げた虚像ではなく、当時の若者が鳴らすリアルな音が世界に響いた瞬間だったと思います。
アイドルなどもそれまでのアイドル像とは全然変わっていきました。
これもやはりレコード会社や事務所が作り上げたアイドルという虚像ではなく、その人の本質やキャラクターが世間の共感を得るものとなっていました。
それがSMAPであったりモーニング娘。であったり、安室奈美恵のような本格的な歌やダンスで魅了していくものへとなっていったように思います。
漫画ではスラムダンクのような、スポーツ漫画でありながら勝ち負けよりもキャラクター一人一人のドラマを描いてあったり、行け!稲中卓球部のようなシュールで卑屈な価値観なんかが面白かった。
そして現在でも不動な立ち位置にいるのがダウンタウンです。
すでに面白かったけど91年にごっつええ感じでが始まってからは圧倒的人気でした。
アニメでは始めに話したエヴァンゲリオンがそうであったように、また90年代から始まったものが脚光を浴びてきてるような気がしてます。
映画も楽しみ。
簡単に振り返ったけど、80年代が作り上げたアートからのエンターテイメントという憧れの対象になる虚像のような物を、90年代はより身近に、リアリティーな現実現状を打ち出したものが共感を呼んだのかもしれません。
ネガティブなものも表に出していくリアルさというのがエヴァンゲリオンにもあったように思う。
まて映画見てきたら感想かきますー。