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2020年03月15日

ボクの手の中にはまだ未来はある

あまり感傷に浸るのもどうかと思ってたのですが、やはり感傷的になってきたのでブログ書きます。

東京でのライブの話。



前回の9月の東京下北沢ろくでもない夜でのライブが終わり、次は2月くらいに東京でライブを計画していたらなんとありがたいことにお誘いをいただいた。

INDIAN-HiのシモZから2月にイベントのお誘い。なんとINDIAN-Hiが東京でイベントをやるというのだ。そこで当時のバンドに収集がかけられていた。
声がかかったのはEASTWOMANだった。

Gtのゴウから話を聞いて、INDIAN-Hiのイベントなら出るでしょう!という意気込みであった。
ちょうどメカルジンでも東京でライブを計画してて、両方で出たいと申し出たらどちらか1つと言われたので、メカルジンを優先させてもらいました。
すみません。
これには理由もありますので後ほど。

そして沖縄BEAT PARTYというイベントが2020/2/8に新宿マーブルで行われました。
出演はINDIAN-Hi、ガスバーナー、ザ・バカンス、FAT KAZYABAND、Daniel(東京の若手バンド)そしてメカルジン。

出演するバンドの中にはメカルジンのように沖縄から上京する人もいて、なかなかの事前準備と、連絡を取り合いながら水面下で進められていた。

この水面下でのLINEのやりとりなどが非常に楽しくて、本番までジリジリ近づいていくのが高揚感を増していってた。
チョビさんのフライヤーが出来上がったとき盛り上がったー。



さて、今回のメカルジンは、
ドラムはツアーサポートの常連の竹内君。
ギターはINDIAN-Hiでも出演のカメライダー。
そして今回のベースは、前回のヘンザンは都合がつかず、ボクと20年以上も繋がりのある元ブルボンズのリョーピー君が参加してくれました。

またまたメンバーに無理難題を押し付けるメカルジン。
竹内君、カメライダーは沖縄でのスタジオで入念に準備してましたが、東京在住リョーピー君とは数ヶ月前からのやりとりと、ライブ前日と当日の2回のスタジオ、そして本番前のリハしか合わせられなかった。
それでも、ブルボンズ以前からも続けてきた百戦錬磨のライブ経験のあるリョーピー君は凄かった。
ライブ前日の2人スタジオの後、2人だけで呑みに行き、リョーピー君と出会った二十歳くらいの時、昔からのあれやこれやの話、今の話、そしてこれからの話をしてとても楽しかった。



今回は当然台風もなくて、何の問題もなくメンバー東京へ到着。

ライブ当日、新宿マーブル近くのスタジオでメカルジン4人揃っての練習。INDIAN-Hiも同じスタジオで練習してた。


その後、新宿マーブルに行くと昔からの懐かしいメンツが。
ニコニコとみんなに話しかけてるガスバーナーのユタカさん。本番ではリーゼントだが髪を下ろしてるバカンス究。
ルンルン、ヒロミチさん、アツシさん、
ステージではINDIAN-Hiがリハーサル。
何人かはちょくちょく会ってはいたけど、10年以上も前、共にライブしていたメンツがライブのリハーサル待ちをしている光景がとにかく懐かしかった。

そして今回の出演順。
ライブが久しぶりという復活バンドが多いということで、現役でがんばっているメカルジンが出番最後のトリになった。

しかしこれには不安があった。
確かにライブを続けているメカルジン。リョーピー君を加えてのライブは初めてだが、スタジオではバッチリ固めきれたし、いつも以上のライブを見せれる自信はあった。

不安要素は3つ。

不安要素①
お客さんがみんな懐かしい音楽を求めて来ているという不安。復活バンドが多いし、KAZYAも宮古島から来ている。

今のメカルジンをやったって誰も知らないのである。

どんなバンドが見れるんだろう!?という感覚よりも、あの頃の楽しかったライブがまた見れる!
そんな同窓会的なライブになるのが心配だった。

①の解決方法
そんなことは関係ない。どんな場所でもどんな人の前でもいつもの自分らを見せれば良い。そんなこともできないようなら辞めちまえ!
と言い聞かせる。


不安要素②
出演するバンドたちのポテンシャルをボクは知っている。
そもそも久しぶりにライブをするからといってサビてるような連中ではない。
久しぶりだからこそ当時を超越するようなライブをしてくるであろう。そんな奴らのライブに圧倒されてしまうのではないか?
はっきり言ってそれが1番不安。


②の対処策
そんなことも関係ない!グズグズ言わずにやれ!
誰がどうだとか、そんなのにビビるようなら辞めちまえ!
と言い聞かせる。



不安要素③
リハーサルから楽しすぎて、ビールを飲み過ぎるのではないか!?ベロベロになってちゃんと歌えないのではないか!?


③実行すべきこと

飲み過ぎなければ良い。
飲みたければ飲め!後悔するくらいなら辞めちまえ!



オープンして外に出てみたら地下に降る階段は長蛇の列。お客さんが続々とやってきた。

その日最終的にソールドアウトしたようだ。

お客さんの中に、東京時代一緒に働いてた仲間達が来てくれていた。とても嬉しかったし、話したいことは山ほどあったけど、そこはグッと抑えてお酒は我慢した。

懐かしの面々は途切れることなく続々とライブに来てくれた。


そして沖縄BEAT PARTYがはじまった。

トップのガスバーナー。大先輩でありながらトップを申し出、最初からライブを盛り上げた。
EASTWOMANのGtのゴウがサポートドラマーとして参加。これは面白かったし嬉しかった。

その後FATKAZYABANDが会場を1つにするパフォーマンスで盛り上げ、Danielは初々しい若さ溢れるライブを見せてくれた。

そしてINDIAN-Hi。
この日のハイライトであったことは間違いない。
シモZは相変わらず人の心を掌握する術を持っていて、会場にいたみんなをINDIAN-Hiのライブに連れて行った。

ザ・バカンスに至ってはやはり熱かった。
キワムの表現力、熱量、発せられる1つ1つが人間味として圧倒していた。

イベントは始まりから盛り上がっていた。
懐かしいライブを、熱い演奏で、あの頃に戻ったような気分、そして当時よりも熱いライブが最高潮に達してからのメカルジンの出番となった。

この状況を今の俺では上回ることはできない。

ここまでは想定していた。同窓会的なライブにはならない。あの頃以上に尖ったライブがここまで繰り広げられていた。

メカルジンは曲順を静かな曲から始めて、1度ライブハウスを鎮めてからメカルジンの本領を発揮するセットリストを用意していた。

Guitar Lightningで懐かしい感情を静かに終わらせる。
そしてメカルジンライブ序盤の定番曲ヒンデンブルグ。これがメカルジンという音楽性を出していった。
三曲目は絶対に外さない曲でもある白と黒。
からの、

今も続けているメカルジンだからこそ出来る新曲すべての山に登れ。これでこのイベントは懐かしむだけではなく、未来に続くライブにしようとした。

先にも書いたけど、今回のイベントをメカルジンで出演したかったのは今の自分の音楽をライブを魅せたかったからだ。
きっと当時の自分らも同じことをやったと思う。
切り開いていく行動を、やり抜く強さを持っていたし今も持っている。
まだ未来は僕らの手の中にあるのだ。

本編最後の曲はBlue Sky。

そしてアンコールは未来を切り開いていくという意味も込めてのオールドルーキー。
ライブ終演後にユタカさんに「オールドルーキーの切れるナイフってどういう意味?」と聞かれたので、若い頃のナイフという表現は、人を傷つけたり自分を守るためのものという表現がほとんどだと思うけど、オールドルーキーのナイフは武器ではなく、道具として、術として切り開いていくものであると説明した。あまり自分の歌詞を説明するのは苦手だけどユタカさんに伝わってくれると良いなと思った。

結局のところメカルジンのライブも大盛況!ライブ前にあった不安なんてなんのその!アンコールまで盛り上がり、最後みんなで写真を撮り沖縄BEAT PARTYは終了した。


ライブに来てくれた皆さん、新宿マーブルのスタッフの皆さん、イベントを組み立ててくれたヒデ、そしてすべての仲間たちに感謝です。
ありがとう。


翌日も八王子でライブだったけど、打ち上げは始発までいた。
新宿でライブして、打ち上げで始発で帰る。

昔やってたことが今もできるなんて、こんなに幸せなことはない。

ボクの手の中にはまだ未来がある。

そう思わせてくれた日でした。


東京八王子ライブに続く。。。  

Posted by メカルジン at 10:26ブログ