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2019年09月09日

下北沢ろくでもない夜

メカルジンで東京は下北沢でライブして来ましたー。
非常に楽しくも波乱続きのツアーでした。

こんなにいろんなことがあったツアーはこれまで経験したことがなかった。

今回経験した貴重な時間と人への感謝。
この出来事をブログに書き残しておきたいと思います!

4月に埼玉の越谷アサイラムに出演した際、サポートとして沖縄から竹内君にドラムを叩いてもらい、ベースは東京在住のヘンザンに弾いてもらったことに味をしめ、これはメカルジンで内地ライブ出来る!と思っていた矢先、ありがたいことにそのタイミングで東京でのライブの誘いがありました。
以前沖縄で出演させてもらったBig Mara'sNightの東京でのイベントからのオファーで、ちょうど東京でのライブを視野に入れてたからもちろんOKしました。

沖縄から東京へライブに行く際、もちろん問題となるのが時間と渡航費。
特にメカルジンは僕のソロ活動として行っているもので、一緒に活動してくれるメンバーはノーギャラの善意で協力してくれてます。
渡航費も出せないし、仕事も休んでもらってまでライブをお願いするのは非常に頼みづらい。

しかし今回話をしてみたところ、ギターの亀ちゃん、ユースケ、そしてドラムの竹内君が一緒に来てくれることになりました。これは嬉しかった。
ベースは東京在住のヘンザンが承諾してくれていよいよ東京でのライブが実現することになった。

メカルジンはソロ活動ですが、Vo.Gtに俺メカルジン。
そしてGtが2人。
ベースが沖縄と東京に1人ずつの計2人。
ドラムは4人。
出演できる人にお願いするというスタイル。

やはりバンドというには無理のある形ではあるが、メカルジンさえいれば成り立つのです!

ただ、今回はヘンザンがその日の昼に別ライブが入っており、みんな揃ってのリハーサルができない。
最悪ぶっつけ本番という状況。
そんな状況なので入念な曲の把握は4月のアサイラムからやってたし、みんな経験豊富なベテランミュージシャンということもあって出来る自信はありました。

また、今回のイベントは下北沢ろくでもない夜という旧下北沢屋根裏があったライブハウスでの開催。
EASTWOMAN時代に非常に思い出深い場所なだけに楽しみにしていた。
そしてイベントの出演バンドなど、いろいろやり取りをしながらようやく形が出来上がり、告知などもバンバン行い、前売り予約も上々。
昔からのライブハウス仲間たちもたくさん見に来てくれることになり、
メカルジンのバンドの態勢もイベントの内容も固まり、あとはライブをするだけ


となったライブ数日前、すっかり忘れていたある懸念が再びあの悪夢を思い出されることになった。


台風発生。


すっかり忘れていた。


過去、メカルジンの大切なライブのとき幾度となくその行く手を阻んできた、あの悪夢。

2011年、沖縄に帰って来てからの勢い付けるイベントになったであろうライブ宜野湾。
2013年、1stアルバムBlack Beauty発売後にオファーが来た沖縄最大の野外フェスWhat a Wonderful World2013
ことごとく中止になってきました。

しかし今回の台風は沖縄直撃ではあるが、ライブのある東京は関係ない。
沖縄をメンバー全員飛び立てれば問題ない。

初めはそんなに気にしないようにしていました。


んが、


ライブ当日に乗るはずだった朝一の俺が乗る便だけが欠航決定!
これはマズイ!ということで急遽、前日のキャンセル待ちで台風来る前に沖縄脱出を試みました。

他のメンバーが乗る便には影響は無く、俺さえ飛行機に乗れればライブができるという状況。
なんとしてもキャンセル待ちを取らなければならない。
キャンセル待ちって初めてだったけど、あれは不安だね。
いつ呼ばれるかわからないし、確実に乗れるかどうかもわからない。
どこでぶつけたかわからない右ヒジが痛いし。なんか腫れてたし。

とりあえずひたすら呼ばれるのを待ち続けた。

次第に天候も悪くなってきて、いよいよ台風来るかというところでキャンセル待ちをゲット!数時間待った甲斐がありました。

無事飛行機に乗り東京に着くことができました!

心の底から

おおきに!

大きな声でみんなにお礼を言いたかった!


東京ライブのメンバーの調整。
イベントが形になるまでの協力。
リハーサルなしだからこその入念な段取り。
そして台風からの沖縄脱出。

いろんな困難をクリアし、ようやくたどり着いた東京。

あとは明日メンバーが来てライブをぶちかますのみ!




急な前乗り。泊まるところさえ決まってなかったので、ホテルを探して一息つく。

これでもう大丈夫。

と、ビールを飲み始めた時。






竹内君からこんなLINEが届いた。





「非常事態発生です」








この時点で嫌な予感がした。

もう何も起きないで!と思っていた矢先のLINE。



そして来たLINEが衝撃的であった。





「朝一で宮古島に行くことになって」






竹内君は仕事の都合上、台風で被害を受けた宮古島に行かなくてはならなくなっていた。










終わった。。。


この時は本気でそう思ってしまった。


これまでの計画、
そしてキャンセル待ちでの不安な数時間、
東京に着いてからの喜び、
やっと見つけた飛び込みのホテル。

ガラガラと崩れ去りそうになったその時


「なるべく午前中に那覇戻ってきて、羽田行のキャンセル待ちして飛びます」

というLINE。


そうか!間に合うのだ!

リハーサルはダメだったとしても、その日のライブ、メカルジンはトリ。
21時までに着けばライブ出来る!
あとはみんなのこれまでバンド人生で培われてきた演奏力を遺憾無く発揮てもらうしかない!

そして、竹内君!非常にありがたい!
神様!仏様!ヨン様!ハート様!竹内様!

これはポジティブになり、ライブ後に旨い酒を飲む!これだけを目的にみんなが下北沢に集合するのを待つことにした!





キャンセル待ちで間に合うか?どうか?

考えていてもしょうがない!

とにかく待つしかないし、やるしかない!

不安ではあったもののかすかに見えた希望を胸に、長かった沖縄脱出の長い一日を終えた。







翌日


沖縄は台風がだいぶ落ち着いてきたと朝のニュースでやっていた。
東京は晴天。はるか南の台風など全然関係なかったけど、宮古島の被害はすごかったらしい。竹内君も宮古島に飛んだということで、後はみんなが集合するのを下北沢で待つしかなかった。

ホテルをチェックアウトし、近所の神社でライブの成功を願掛けしてから電車で下北沢に向かう時に、それに気がついた。。。

なんじゃこりゃ!?
松田優作ばりにおでれーた。

つり革を握っていた僕の右腕の肘辺りが、
広範囲に内出血で紫色になっていたのだ!
たしかに昨日から右ひじが痛かった。

例えると、もののけ姫のアシタカがタタリ神に呪われたみたいになっていのだ!



昨日から痛みのあった右ヒジは腫れあがり、昨日までなかった紫色の内出血で自分の右ヒジではないみたい!

僕の正常な右手をしりませんか!?

と言わんばかりに恐怖になりました。


痛みは無い!
あるのは呪われたような跡のある右腕!

初めてです。
旅先で病院を探したのは。


でも痛みは無いしとりあえず病院行く前に腹ごしらえしようと、ネットで調べて気になったラーメン屋に入った。

福寿という創業65年の老舗ラーメン屋。
結構高齢のおじいちゃんが1人でやってて、まるで傾いてるような建物。


昼開店して1番に入れた。
それからお客さんが続々と入ってきたんだけど、おじいちゃん1人だから注文も1人ずつしか受けない。
順番を重んじるおじいちゃんは、後から来て注文しようとするとお客さんを制止して、席に着いた順番通りに注文を聞いていた。

僕らが座ったカウンターは本当に傾いてて、ラーメンを置いたらスープがこぼれてしまいそうだけど、ギリギリこぼれないという絶妙な角度であった。
とても食べやすくて、スープ全部飲み干すと

「日本一」
という文字が。




「セルフレジだからねー」
というレジは小銭が無造作に置かれたテーブルに自分で食べた分を置いていくというシステム。
「お釣りは多めに持っていって良いからねー」

という気の利いたジョークをあとに店を出た。

500円というとても安いラーメンは昔ながらの醤油らーめんでとてもホッコリした。
どうぞお元気で、ラーメンを作り続けて欲しい。


右ヒジのことなど少し忘れてたけど、やはり心配なので病院へ。
レントゲンも撮ったけど骨などに異常はなくただの見た目が酷い打ち身でした。



そしてみんなが集まるべき最終着点ラフテルならぬ下北沢ろくでもない夜へ。

着いて早々驚いたのが下北沢駅前の変わりよう。

そしてろくでもない夜では店長が元下北沢屋根裏の内田さんであったことと、内装が変わってて驚きの連続でした。
だけど、またここでライブ出来るのかー、と非常に感慨深く嬉しかった。


Big Mara'sNightのヒデ、スタッフのみなさん、出演のリトルキヨシ、Pan'zにも今回助けられたな。ありがとう。



初対バンのpumpkin jackpackもお初でした!



そしてメカルジンメンバーも1人ずつ集合。
ユースケ、ライブ終えてきたヘンザン。
その2人と、Pan'zでドラムを叩いてる弟の剛(EASTWOMANではGt)に手伝ってもらって簡単なリハ。


そして亀ちゃん、宮古島の業務を終わらせて遂に下北沢に到着した竹内君。


ようやく全員揃い、メカルジンのライブでした!

Stronger
Blue Sky
コトバトコトバ
白と黒
Guitar Lihgtning
オールドルーキー







とても長かったこの二日間。
終わってみればあっという間だったけど、いろんな出来事と、ライブをするために遥か南から集まったメンバーにとにかく感謝でした。


そしてメカルジンを観に集まってくれたみんな、イベントスタッフ、ろくでもない夜スタッフ、病院の方々、ラーメン屋のおじいちゃん、空港の人、ホテルの人、

みなさんありがとうございました!


今回のツアーは自分的に成功とは言えるものでは全然ないから、もっと良いメカルジンをみんなに見せに東京また行きたいです!


そしてみんなと旨い酒が飲めた。


またそんなろくでもない夜をしたいです。




あと、東京からの帰りの便も台風の影響ありそうでしたが、なんとか逃げ切りました!



結果、台風来てもメカルジンはライブが出来た!

問題なしです!











  

Posted by メカルジン at 16:43ブログ